ケアマネジャーを変える方法
ケアマネジャーを変える方法
離れて住む親の介護をするのは、同居していたり、近くに住んでいたりする親を介護するよりもたいへんなことです。
頻繁に実家へ帰省するか、親元へ引っ越しをして介護をするか、いずれにしても簡単にできることではありません。
たとえ遠距離であっても、親に十分な介護サービスを受けてもらうことは可能です。
でも、だからといって、親の介護を担当している人たちに任せっきりでは十分とはいえないでしょう。
特に、担当のケアマネジャーにその多くを委ねている例も珍しくありません。
やはり子どもであるあなたとケアマネジャーが連絡を密にして介護をしていくのが最良の方法です。
ただし、人間には相性というものがあります。
必ずしもあなたとケアマネジャーの相性が合うとはかぎりません。
担当のケアマネジャーは、原則として月に1回は親の居宅を訪問して相談に乗っており、親とケアマネジャーの信頼関係も大切です。
親がケアマネジャーに対して不満を抱くこともあります。
そのように、親やあなたが担当のケアマネジャーと相性がよくないと感じたら、ケアマネジャーの変更を考えるべきです。
遠慮していることはありませんし、親に「少しは我慢して」という必要もありません。
介護サービスを受けるのは親ですから、親の立場にたってみて、現在のケアマネジャーがベストか否かを考え、もし、別のケアマネジャーのほうがいいと判断すれば、ケアマネジャーの変更をお願いしてみてはどうでしょうか。
あなたのわがままではなく、あくまで親の希望を、そして親が快適に介護サービスを受けられることを最優先にしなければなりません。
ケアマネジャー変更の手順
ケアマネジャーは一般的に介護事業所に所属していますから、まずはその事業所へ変更してもらいたい旨を伝えます。
介護認定を受けた際に、役所からケアマネジャーが所属する介護事業所のリストをもらっているはずです。
その中から別の介護事業所を選び、そこへ問い合わせるのもいいでしょう。
また、親の居宅の近くにはほとんどの場合、地域包括支援センターがあります。
そこへ相談してもかまいません。
介護事業所ならば、そこに所属しているケアマネジャーを紹介、派遣してくれますが、地域包括支援センターではケアマネジャーの紹介業務はしていません。
ケアマネジャーや介護事業所の立場にも立っていませんし、特にあなたの味方をしてくれるわけでもありません。
あくまで中立です。
それでも、例えば「もっと医療面での理解のある人」と希望を伝えれば、ケアマネジャー個人の紹介はしてくれませんが、その分野に強いケアマネジャーが所属する介護事業所を紹介してくれるでしょう。
ただし、地域包括支援センターは、その地域に住む高齢者のさまざまな悩みごとの相談に乗ってくれます。
現在のケアマネジャーを変更してもらいたい理由をきちんと述べることで、その対応策を教えてくれるはずです。
相談の依頼は、要介護者である親自身でも、たとえ遠くに住んでいたとしても、要介護者の家族であるあなたでもかまいません。