小渕隆志氏(新国際福祉カレッジ校長)インタビュー その3

小渕隆志氏(新国際福祉カレッジ校長)インタビュー その3

千葉県を代表する介護の専門学校である新国際福祉カレッジの小渕隆志校長に、介護を学ぶ人たちの実情をはじめとして、就職状況や専門学校の選び方、資格取得のための勉強法など多岐にわたるインタビューの3回目です。

―――御校では、介護福祉士の受験資格や社会福祉主事の任用資格が得られますが、この2つの資格について教えてください。

小渕―介護福祉士は数ある介護系資格の中で唯一の国家資格です。

専門的な知識や技術をもっていることを国が認めてくれることになります。

就職先は主に介護施設で、食事や入浴、排せつなどの介助や要介護者へのアドバイスはもちろんのこと、施設で働く介護職員を指導したり相談に乗ったりすることも主な仕事です。

就職にもたいへん有利に働きます。

雇用する施設側からは一目置かれる存在となりますし、職場でリーダーの役割を担っている人も少なくありません。

給料などが優遇されるなど、待遇面でも違います。

事実、勤続10年以上の経験や技能のある職員の給与をアップさせる方策や、「介護職員等特定処遇改善加算」が介護報酬に反映される制度がすでに導入されています。

本校では受験資格が得られますが、本来なら、最終的には国家試験に合格しなければなりません。

ところが現在、専門学校卒業後、5年間の介護福祉士の資格が取得でき、5年間介護福祉の現場に従事すれば、永久に介護福祉士の資格が取得できます。

これは2025年までの時限措置です。

今がチャンスといえるでしょう。

一方、社会福祉主事とは、元々は、都道府県や市町村の社会福祉事務所に勤務するための資格のことです。

社会福祉に関しての相談援助が主な業務としています。

この仕事につくための資格を任用資格といい、本校で取得することが可能です。

本来は、お話しした通り、地方公務員が福祉事務所の仕事に就くための資格ですが、今は一般の福祉職に準用されており、社会福祉主事任用資格をもって病院や介護施設などで働いている人もいます。

その資格を持つ人が病院や介護施設において従事する主な仕事は、利用者の入退院や入退所の他に社会福祉サービスに関する相談に乗ることです。

ほとんどの人が、「医療ソーシャルワーカー」や「生活相談員」として働いています。

―――資格試験のための勉強法でお勧めの方法はありますか?

小渕―本校では資格試験対策の授業も実施しています。

特に勉強の仕方を教えるようにしてきました。

資格試験の場合、「問題に慣れる」「出題の傾向に慣れる」ことが大切です。

まず、重要項目が掲載されている問題集を解きます。

薄いものでかまいません。

それを繰り返し3回やってください。

もし、続けて2回間違ったら、そこは必ずなぜ間違ったのかを重点に復習します。

そして、解説もしっかりと読んでください。

1冊の問題集を終えるまで、他の問題集に手を出してはいけません。

間違ったところや重要だと思うところ、さらには対策講座でどこが重要なところかがわかれば、それらをしっかりと理解し、最終的に模擬テストへと移ります。

資格試験への向き不向きがあるとすれば、細かすぎる人や一つのことにこだわりすぎる人、物事に集中できない人などは、資格試験の勉強には向いていないかもしれません。

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