小渕隆志氏(新国際福祉カレッジ校長)インタビュー その2

小渕隆志氏(新国際福祉カレッジ校長)インタビュー その2

千葉県を代表する介護の専門学校である新国際福祉カレッジの小渕隆志校長に、介護を学ぶ人たちの実情をはじめとして、就職状況や専門学校の選び方、資格取得のための勉強法など多岐にわたるインタビューの2回目です。

―――御校の場合、2年制ですが、資格取得のために、例えば、資格ごとに数カ月のコースを設けている専門学校があります。これらの専門学校との違いを教えてください。

小渕―まさしくこの種の専門学校は資格取得のために絞ったカリキュラムとなっており、数カ月のコースとなっているようです。

資格試験に合格するための知識を効率よく学べるようになっています。

例えば、介護福祉士の受験資格のひとつに養成施設に入学し、2年間在籍して卒業する必要ことがありますが、本校はその養成施設です。

数カ月のコースの専門学校を修了しても受験資格は得られません。

もちろん、本校でも介護福祉士試験に合格するための授業が用意されています。

しかし、それだけでなく、2年間で1800時間以上の授業を実施しており、介護に関するかなりの知識を身につけることが可能です。

現場における実習も豊富に行なわれ、卒業生は、即戦力として介護施設側からも期待されており、事実、さまざまな介護の現場で活躍しています。

介護の現場では、資格をもっていればそれでいいというわけではなく、知識や技能など、総合的な能力が求められているのです。

やはり、その点が本校などの2年制の専門学校の強みでしょう。

介護の職場には、現場の経験が豊富なベテランがいます。

ところが、そのような人たちは、その施設、その場でしか通用しないことも珍しくありません。

介護の分野では、日々、最新の情報が発信され、それに伴い最新の技術が必要とされてきました。

本校の卒業生は、どこでも対応できる能力をベーシックにもっています。

―――2年制の専門学校のメリットはよくわかりましたが、2年制の介護の専門学校も数多くあります。専門学校を選ぶ際の注意点を教えてください。

小渕―もっとも簡単で確実な方法は、自分の目で体感することです。

本校へぜひ来ていただきたい。

一般的に、どの専門学校もオープンキャンパスといって体験入学を実施しています。

学校の雰囲気や設備、先生の授業の進め方など、他校と比較してみてください。

当たり前のことですが、本校は先生(講師)の質にもこだわってきました。

単に、テキストを読むだけの授業をしている先生はいませんし、そのような方とは契約もしません。

学生がどうすればわかりやすい授業ができるかを常に考え工夫している先生ばかりです。

向上心があり、生徒の話をちゃんと聞き、生徒と対話ができる人が本校の先生の特徴でもあります。

現在は生徒が先生を評価しますし、何より生徒が先生を見抜いているのが現実です。

―――カリキュラムでは、文章表現練習やプレゼン能力の向上に力を入れておられるようですが・・・。

小渕―介護施設には複数の職員が交代で仕事をしていますので、利用者の健康状態などを共有しなければなりません。

そのために介護記録などは正確に記載しておく必要があります。

よって、文章表現練習は欠かせません。

また、介護記録は手書きからタブレットやスマホで入力などITを活用する方法へと移行しており、インターネットや専用のソフトやアプリを使った練習も行なっています。

利用者の情報だけでなく、自分自身が学んだことを職場で共有することも重要です。

施設ではそのための研修もあります。

学んだことを発表するには、パワーポイントをはじめとして、ワードやエクセルなどを使いこなさなければならず、これらの基礎を学ぶことで、プレゼン能力を高める授業も行なっているのです。

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