問題集はどうするか?
問題集はどうするか?
参考書と同様に問題集もさまざまなものがあります。
結論をいえば、これも参考書と同じで、浮気をせず、これと決めた1冊に絞るべきです。
さまざまな問題を解くよりも、同じ問題を何度も解いてしっかり理解するほうが確実に点は稼げます。
例えば、初めて問題集にチャレンジしても全問正解をできるわけではありません。
必ず間違う問題や答えられない問題が出てくるでしょう。
正解だった問題は何度も解く必要はありません。
間違った問題を何度も何度も解くのです。
これで少しでも間違う問題が少なくなっていけば、それとともにあなたの実力は付いていきます。
また、わからない問題は飛ばしてもかまいません。
わからない問題はじっくり考えても結果は同じです。
それなら考えている時間が無駄になります。
数学の問題のならば、じっくりと考えているうちにアイデアが浮かび、正解を導けることもあるでしょう。
ところが、介護の資格の多くは知識を問われます。
問題が解けるか、解けないかは、内容を記憶しているか、していないかの違いしかありません。
時間がたてば思い出すかもしれませんが、本番ではないので、無理に正解を出す必要はありません。
長考するのは、時間の無駄というものです。
問題集をやっているとき、もしわからなかったら、迷わず飛ばして先に進んでください。
では、どの問題集を選べばいいのでしょうか?
いわゆる“過去問”をお勧めします。
“過去問”とは過去問題集の略で、過去の試験に出題された問題を集めたものです。
大学受験でも“過去問”を使う人がいます。
でも、大学受験のときに“過去問”を使うのと意味合いが異なります。
大学受験では、過去にどのような形式の問題が出たか、その傾向を探るのに“過去問”は使います。
例えば、択一形式が多いのか、それとも記述式なのか。
もし、その大学の入試問題に記述式が多ければ、指定されている文字数を確認して、その文字数でまとめる訓練をします。
あくまで出題形式であって、出題範囲を探るため、つまり出題予想のためではありません。
例えば、日本史の場合、特定の時代の出題頻度が多いというような入試問題はまずありません。
もし、江戸時代を重点的に勉強していて、鎌倉時代について出題されたらアウトです。
ところが、介護に関する資格試験の場合、全範囲の中で重要視される項目はある程度決まっており、出題頻度も高くなります。
そこを重点的に勉強したほうが得点できるわけです。
資格試験は一定以上の点をクリアすればよく、満点をとる必要はありません。
あまり重視されない項目が出題されることもありますが、その配点はわずかで、全体の得点には影響しません。
思いきりのよさが必要になります。
“過去問”は出題する側が重視している事柄が何かを示しています。
これを重点的に解く練習ができるわけです。
ちなみに、過去問を集めた問題集も数多くの種類があります。
過去10年分以上の問題を集めたものもありますが、問題の数よりも、丁寧に、そしてわかりやすく解説してあるものがいいでしょう。