どんな参考書を選べばいいか?
どんな参考書を選べばいいか?
資格試験の勉強をする際、参考書はなくてはならないものです。
書店に行けば、さまざまな種類の参考書が発売されています。
ただし、内容はどれもほとんど変わりません。
資格取得に必要な知識は決まっており、その知識を理解しているかどうかを試験では試されます。
よって、どの参考書もそれらを中心に掲載しており、内容に違いはないのです。
学生時代に学んだ日本史の参考書を例にすると、A社の参考書にも、B社の参考書にも「1600年に関ヶ原の戦いがあった」ことは掲載されています。
A社とB社で年号や名称が異なるなどということは絶対にありません。
ところが、どれも同じに見えますが、本当のところ同じではありません。
最終的にはあなたの努力にかかっていますが、使った参考書によって合否が左右されることも否定はできないでしょう。
では、どうしたらベストの参考書を選ぶことができるのでしょうか?
あれもいい、これもいいとばかりに複数の参考書を使っている人がいます。
でもこれは感心できません。
どの参考書からも得られる知識はほぼ同じです。
よって、1冊に絞ることをお勧めします。
浮気はいけません。
「本を読むのは苦手だ」といってコンパクトにまとまった参考書を選ぶ人がいます。
これもあまりよくないでしょう。
この種の参考書のタイトルには「まとめ」などといった言葉が使われています。
これらの参考書は、ひと通りの勉強が終わり、重要なところを確認するためのものです。
主に試験前に使います。
もしくは、通勤中の電車の中で読んだりするものです。
資格の勉強をするにあたって、最初のうちは内容をしっかりと理解しなければなりません。
それにはわかりやすく説明されていることが不可欠です。
コンパクトにまとめられた参考書では説明が足りません。
やはり参考書はある程度の厚みのあるものを選ぶようにしてください。
アマゾンで買う?それとも書店で買う?
最近、「本はアマゾンで買う」という人が増えてきました。
これにはメリットとデメリットがあります。
デメリットは中身をしっかりと見ることができないことです。
本の質感もわかりません。
この質感は意外に大切です。
クリックひとつで、早ければその日のうちに届くことで、そのメリットは誰もが知っています。
私の考えるメリットはレビューが見られることです。
他の使用者の意見は参考になります。
ただし、本のプロモーションのために出版社の関係者などが高評価のレビューをしていることも珍しくありません。
いわゆる“ステマ”です。
最後の決め手は使いやすさ
文字の大きさや色使い、ページの構成などは好き嫌いがあり、それは一回手にとって見てみないとわかりません。
つまりこれらも質感のひとつです。
勉強を効率よく続けるためには、使いやすい参考書でなければなりません。
参考書の判型でいえば、私は大判のものが好きです。
ページ数が多くて、判型が小さいと、見開きにした場合、手で押さえるか、重しになるものでも置かないかぎり、すぐに開いたページが閉じてしまいます。
この種のストレスを感じずに勉強をするためにも、私は大判の参考書を使っていました。
内容が深くなると、どうしてもページ数は増えますが、そのようなときは分冊になっているものをお勧めします。
使いやすさには個人差があり、判型以外にも、図解やイラスト、表などの有無、色使いや文字の大きさなど、その基準はさまざまです。
それでも、最後は使いやすさが参考書選びの決め手となります。
それは参考書と使う人との“相性”といえるかもしれません。