どんなスクールがいいの?
どんなスクールがいいの?
長期コースor短期コース?
今や介護の資格をとるためのスクールは数多くあります。
スクール選びもたいへんです。
授業料(学費)と受講日、受講期間、施設、設備、スクールの実績などが選ぶ際の目安になります。
それぞれを検討していきましょう。
まず、授業料ですが、これはおおよそ受講期間に比例します。
短期間のコースならば数万円ですし、長期にわたれば20万円ほど必要です。
どちらがわかりやすいか、質の高い授業をしているか、そして、結果的に合格率が高いかなどは一概にはいえません。
では、短期と長期の違いは何でしょうか。
例えば、長期のコースならば、1回の授業でひとつのテーマの概要を丁寧に説明することができます。
一度の説明では理解できない複雑なことでも、繰り返し説明する時間もあるでしょうし、次の授業で再度説明する時間を設けることもできるでしょう。
授業の後半で演習の時間を設けることができます。
その日の授業の内容をどのくらい理解できたかを確認することができるわけです。
このように長期のコースならば、じっくりと確実に知識を重ねていくことができます。
一方、短期コースでは、各テーマのエッセンスの説明が授業の中心です。
だからといって、試験に必要な項目が省かれているわけではありません。
期間が限定されている分、演習に割く時間は少ないと思われます。
演習は生徒自身が自宅で行なうことになるでしょう。
あなた自身の理解度はどうでしょうか。
講師の説明を一度聞けば、だいたい理解できるという人とじっくり聞かなないと理解できないという人がいます。
前者ならば、短期間の講座でも問題ないでしょう。
短期間であっても、合格するための知識はしっかりと教えてくれます。
不十分ということはありません。
授業料は?施設や設備は?
授業料については、あなたのお財布の事情次第です。
ただし、授業料が高いからといって、質の良い授業をしているわけではありません。
もちろん、合格率が高いわけでもありません。
大学受験の予備校の中でも、医学部専門の予備校では、年間の授業料が数百万円もするところがあります。
医学部合格向けの専門の授業をしているのですが、だからといって予備校にとってそれほどの経費がかかるわけでもありません。
ではなぜ、それほど高額な授業料が設定されているのでしょうか。
それはひとえに、学生の親に経済力があるから。
つまりお金をもっているからです。
どうでしょう。
授業の質と授業料に関係のないことがわかっていただけたでしょうか。
施設に関しては、独立した校舎があるスクールもあれば、雑居ビルの一室を借りているところもあります。
これも授業の質とは関係ありません。
設立当初は雑居ビルの一室からスタートしたスクールが、今では各地に校舎を展開しているという例もあります。
ただ、校舎をもつスクールには自習室があることも珍しくありません。
例えば、お子さんがいて、自宅ではゆっくり勉強ができないという人は、自習室で勉強をする、その日、習ったことを自習室で復習してから帰宅するといったことに利用できます。
サポートは?実績は?
その他、やはり大手のスクールには、生徒の悩みや学習の相談に応じるカウンセラーがいるなど、さまざまなサポートがあることも見逃せません。
また、大手ともなると、常に受験情報の収集に努めており、それを随時メールなどで生徒に配信しています。
「情報を制する者が受験を制する」といっても過言ではありません。
最後にスクールの実績について述べておきましょう。
宣伝のためにスクールでは、合格者数や合格率を公表しているところがあります。
まったく信用できないとまではいいませんが、これにあまり左右されないことです。
よくあることですが、スクールに資料の問い合わせをした人が、その後、試験に合格した場合、たとえそのスクールには通っていなくても、スクール側では、その人を自らのスクールの合格者として発表したりします。
簡単な例をあげておきましょう。
日本でもっとも難関の資格試験といえば司法試験があります。
最大の合格者を輩出しているのは、天下の東京大学です。
あなたを特別に無試験で東大に入れてあげるといわれたとしても、それで司法試験に合格しやすくなるかといえば、そうではないでしょう。
つまり、最後はあなた自身の努力次第なのです。
スク―ルの実績、特にスクール側がうたっている実績はあくまで広告宣伝として割り切って、それをスクール選びの基準にしないほうがいいでしょう。