スクール選びはどうすればいいの?
スクール選びはどうすればいいの?
介護の分野で働くとき、資格をもっていると有利であることはいうまでもありません。
資格をもっていれば、就職活動の際の大きなアピールポイントになりますし、何より有資格者であることが募集の条件となっていることもあります。
これまで介護に関する代表的な資格をいくつか紹介してきましたが、資格を得るには試験に合格しなければなりません。
合格するために、スクール(専門学校)に通う人もいます。
では、どのようにしてスクールを選べばいいのでしょうか。
今回はその方法を紹介しましょう。
予備校や塾選びとの違い
「いつやるの? 今でしょ!」
覚えている人もいるのではないでしょうか。
少し古い話になりますが、これは、東進ハイスクールの林修先生がテレビのコマーシャルで言ったセリフです。
「2013ユーキャン新語・流行語大賞」で見事に年間大賞に輝きました。
林先生は、もともと同予備校の人気講師でしたが、これ以降、テレビ番組に引っ張りだことなり、お茶の間の人気者にもなりました。
このように有名な予備校には人気講師がいて、その講師の授業を受けたくて、その予備校を選ぶ生徒も少なくありません。
人気講師は予備校選びのひとつの方法なのです。
では、介護資格を取得するために専門スクールへの通学を考えている人にとって、人気講師の存在はスクール選びの基準になるでしょうか。
答えはNOです。
なぜなら、介護専門スクールにおいて、前述の林修先生のような名の知れた人気講師は存在しません。
もちろん、そのスクール内において、生徒から人気があり、評価が高い講師はいます。
しかし、これから受講しようとする人にとって、その情報を得ることは難しいといえるでしょう。
大学受験の予備校のように、人気講師を育て、前面に押し出し、それを生徒集めのための広告宣伝に利用していないからです。
人気講師によって、スクールを選ぶという方法は諦めてください。
では実際、講師の質はスクールによって異なることはあるのでしょうか。
答えはYESです。
小規模のスクールでもいい講師がいることはありますが、やはり大手のスクールほど、講師としての就職希望者も多く、その中から採用されていますし、採用後も評価が落ちれば、継続して契約されません。
よって、大手のスクールほど、質の高い講師がいると考えられます。
スクールによっては、ユーチューブに講座をアップしているところもありますし、中には、大学のようにオープンキャンパスを実施しているところもあるほどです。
オープンキャンパスとは、入学希望者に学校の施設や授業を公開するために催すイベントのことをいいます。
これらは無料で利用できますから、講師やスクールを選ぶときに役立てたいものです。
ただし、介護関連の資格試験に司法試験などのような超難関といわれるものはありません。
超難関試験の場合、問題の難易度も高く、それをわかりやすく教えるには、講師にも特別な技術が必要です。
そこで、講師の良し悪しが合否に影響しますが、介護関連の資格試験の場合、それはほとんどないといえるでしょう。
介護の資格をめざす人の多くは仕事をもっています。
よって、仕事をしながら通学しやすい場所にあることは大きなメリットです。
スクールに通える曜日や時間帯も個人によって異なります。
さまざまな曜日や時間帯に授業が用意されており、学生にとっての選択肢が豊富にあるのは、やはり大手のスクールです。
もし、あなたがすでに介護施設で働いているときは、職場の同僚や先輩で資格をもっている人がいるでしょうから、彼らの経験や評判も参考になります。
仕事の都合などで、当初の予定通り通学できなくなることもあるでしょう。
そういったときに、授業日を変更してくれるか。
勉強の仕方や仕事との両立など、悩みの相談に応じてくれるか。
こういったことも事前に確認しておくといいでしょう。
少なくても複数のスクールを比較検討し、少し時間をかけてもじっくりとスクール選びをすることをお勧めします。