介護職員実務者研修

介護職員実務者研修

介護について重要な資格として、「介護職員初任者研修」「介護職員実務者研修」「介護福祉士」「ケアマネジャー」「介護事務管理士」の5つをあげました。

今回は介護職員実務者研修を説明します。

介護職員初任者研修は、介護の仕事をするうえでの基礎を学び、介護職員として基本ができていることの証明になりますが、介護職員実務者研修ではそこからステップアップして、要介護者のさまざまなニーズに対応できる能力を身に付けることが可能です。

この資格は介護職員初任者研修と介護福祉士の中間に位置しています。

介護の資格を取得する際のスタート資格にあたるのが介護職員初任者研修であり、最終的なゴールとはいえませんが、いちおうの目標となるのが介護福祉士になるからです。

介護福祉士は、以前、実務経験が3年以上あれば、介護職員初任者研修の資格をもっている人でも受験することができました。

ところが、介護福祉士に現場の力だけでなく、介護の知識も必要だと政府が考えるようになり、3年以上の実務経験に加えて、6カ月以上の実務者研修の受講と修了が介護福祉士の受験資格になりました。

介護職員実務者研修が介護福祉士への資格と位置付けられている証といっていいでしょう。

ちなみに、介護職員実務者研修もホームヘルパー資格の代替として採用されましたが、以前でいえばホームヘルパー1級に相当します。

受験資格は、介護職員初任者研修と同じく、年齢や学歴などの規定はありません。

よって、介護職員初任者研修を飛ばして、いきなり介護職員実務者研修を受講、受験することができます。

資格を得る条件として、450時間におよぶカリキュラムを修了していることが必要です。

ただし、介護職員初任者研修や以前のホームヘルパー1級、2級、3級、介護職員基礎研修の修了者は、一部のカリキュラムが免除になります。

合否を決める試験や判定基準は研修を行なっているスクールによって異なり、全国一律の基準があるわけではありません。

試験はペーパー試験と実技試験の2種類がありますが、この有無もスクールによって異なります。

厳密にいえば、この資格の難易度もスクールによって異なることになりますが、研修内容をしっかりと理解していれば合格は十分に可能です。

一般的にはそれほど難しい試験とはいえません。

ただし、450時間という研修をこなすことは、特に社会人にとってはたいへんです。

数年かけて受講することもできますし、通信教育も活用できます。

この資格があれば、訪問介護事業所の場合、サービス提供責任者になれますし、職場のリーダーとして活躍する例も少なくありません。

介護現場では医療との連携が進んでいます。これまで医療行為とされて、誰もができなかった痰の吸引や経管栄養が行なえることもメリットのひとつです。

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