介護の資格を知る
介護職員初任者研修
介護分野にはさまざまな資格があります。
介護現場で働くとき、これらの資格をもっていたほうが何かと有利です。
さまざまある資格の中でも重要な資格は「介護職員初任者研修」「介護職員実務者研修」「介護福祉士」「ケアマネジャー」「介護事務管理士」の5つではないでしょうか。
まず、ここではこの5つの資格について説明します。
他の分野の資格にもいえることですが、介護の資格には、簡単に取得できるものもあれば、かなり難関な試験に合格しなければならないものもあります。
要介護者の体に触れて介護することを身体介護といいますが、それには資格をもっていなければなりません。
その第一歩となるのが介護職員初任者研修です。
いわば入門編といってもいいでしょう。
もっとも簡単に取得できる資格でもあります。
以前は、ホームヘルパー1級、2級などがあり、この名称を聞いたことのある人もいるでしょう。
介護職員初任者研修は、それら中でも初心者向けで簡単に取得できたホームヘルパー2級に相当します。
現在の制度は2013年に移行されました。
それまでの制度には施設における実習がありましたが、その必要がなくなり、その代わりに研修終了後の試験が追加されました。
学歴や年齢などの受験資格は問われません。
ただし、日本語の理解が求められます。
なぜこのような条件があるかといえば、最近は介護の現場で働く外国人の受験が増えてきたためです。
まず何より講習を受けなければなりません。
カリキュラムには、「職務の理解」や「介護における尊厳の保持・自立支援」「介護の基本」「介護・福祉サービスの理解と医療との連携」などがあり、講習時間は合計で130時間に及びます。
講習修了後の試験はそれほど心配することはありません。
例えば、大学入試は定員があり、そのためには“ふるいにかける”必要があります。
ところが、この試験は研修の内容を確認するために行なわれるものです。
よって、研修をしっかりと受けることが合格につながります。
この研修を専門学校で受講する場合、6万から15万円ほどの費用が必要です。
無料で受講できる講座を紹介しているハローワークもあります。
仕事の幅が広がり、何より無資格でいるよりも自信をもって仕事にあたれることがこの資格を取得することのメリットです。
勤務先によっては、資格手当がつくこともありますし、給料が無資格者よりも高くなることは統計でも明らかになっています。
現在はアルバイトやパートであっても、資格をもっていれば正社員として採用される可能性も高まるでしょう。
この資格を取得したからといって、それで終わるのではなく、キャリアアップするために次の資格を目指してみてはどうでしょうか。
次なるステップになるのが介護職員実務者研修です。
その説明は次の機会にでも。